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文武両道・失われた日本の心

いつの間にか忘れられた「日本の心」。古きよき時代の記憶を呼び戻す、愛書記・読書記。蔵書7万冊、長州男児による文学的ブログ。
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武が廃れば国家危うく、文が廃ればまた国家危うし

武が廃れば、他国に侮られるのは言うまでもないが、文が廃れるのも同様、語彙の豊富さと、思考能力は比例関係にある。

本が読まれなくなって久しい。

古書店には日本の貴重な文化財が、ホコリを被って窒息状態。

武ばかりでなく、文が省みられなくなって久しい。

貧困な思考能力しかないから、日本の過去の誇り高き文化が忘れられる。

文化は言葉である。国家は言語である。国家は国語によって成り立っている。

その存立基盤が危うい今日、國は國でなくなっているかもしれない。

「国際化」という名の下に・・・・・。

実に便利な逃げ口上!

明治大正期の「国民文庫」古典編

大日本史
国家滅亡の原因 | permalink | - | -

和歌を破壊したのが正岡子規なら、日本語を破壊したのは誰?!

山本夏彦氏に指摘される「国語の破壊者としての岩波」と指摘し非難してやまない「岩波物語」(文芸春秋社刊)

明治時代に和歌を破壊した正岡子規がいて、昭和に入って、岩波書店が登場。

山本夏彦氏に言わせれば「日本語とは似ても似つかぬ岩波用語」が、猖獗(しょうけつ)をきわめた。

今日の国語が、かくある一端は、誤訳を恐れるあまり、正確を期し過ぎたために生まれた翻訳語の侵略によって、結局は、日本語が破壊されることになった。

正義を売り物にした岩波書店であったが、ついでに日本語の魂(たましい)まで、外国語に売り渡したのであった。

萩原朔太郎著「虚妄の正義」
日本語の破壊者 | permalink | - | -

成人すれば競争社会が待っているぞ!さあどうする?

競争させない学校教育の考え方が、いまも根強い教育界。

成人すれば、一転、競争社会に突入するのではないか!?

さあ、どうする!

一番の成長期に、成人して以後の長い人生が、競争原理で動いている事実を覆い隠して、これほど残酷な教育はないのではないか?

勉強させない、競争させない。

これでは、文も武も亡んで当然だ!

日本は、いまにカルタゴになる。

このネット界自体が、上位表示競争、PageRank競争、あらゆる状況で、競争原理が働いている。

子供達にパソコン教育をほどこしても、反面で、競争心を殺ぐ教育を施すから、このダブルスタンダードの矛盾が、大きな社会のヒズミを生む元凶となっていることに、まだ、気付かないのか?

ダブルスタンダード! 

根本的な日本社会の病巣が、悪性腫瘍のごとく浸潤しきっている。
悲憤慷慨 | permalink | - | -

三島由紀夫氏の辞世の句、気になって正確なところを調べてみると

  益荒男(ますらお)がたばさむ太刀の鞘鳴(さやな)りに
                   幾とせ耐へて今日の初霜


これが、正確な辞世の句で、小生の記憶では、いつの間にか「が」を「や」にしてしまっていた。

それに一部、漢字だったか、ひらがなだったかの違いが、「たばさむ」を「手挟む」としてしまっていたり・・・・。

そして、氏のもうひとつの辞世の句は、

   散るをいとふ世にも人にもさきがけて散るこそ花と吹く小夜嵐
三島由紀夫 | permalink | - | -

映画「憂國」フィルム発見  という読売新聞の記事!

三島由紀夫氏の自害・憤死の後、瑤子婦人の強い希望で全巻焼却処分されていたはずのフィルムが、自邸倉庫奥で発見されたという記事である。

読売新聞の第一面の中央で、映画「憂國」のワンカット写真入りでの、大きな報道。

氏が割腹予告をした映画だといわれる、いわくつきの白黒・無声のものである。

当時、観た記憶があるが・・・・・。

市谷の陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地で行った割腹自害の折に残した、辞世の句が二つあったはずだが、いまでも、一つだけは、しっかり覚えている、つもり、であるが、書いてみよう。

  益荒男や 手挟む太刀の 鞘鳴りに
              幾年耐えて 今日の初霜 

(ますらおや たばさむたちの さやなりに いくとせたえて きょうのはつじも)

間違っていたら、慌てて訂正しなければならないが、しかしながら、今日まで、しっかりと覚えていたつもりで、無意識に改変していたということになるので、それが自分勝手な改変であるとしても、この三島由紀夫氏の辞世の句に、小生には小生なりの無念の思いがあってこそ、であるから、少なくとも故人は、許してくれることであろう。三島由紀夫全集 元版 (正字・正かな)
三島由紀夫 | permalink | - | -

文武両道の典型 金 沢 実 時 (かねざわさねとき)






鎌倉、北条家の一族。

文武両道を地で行くとは、この武将のことで、カネザワサネトキ。

本来、「かなざわ」とは読まない。「かねざわ」が正解である。

好学の武将であり、金沢文庫を創設したのが有名。

つまり、書物の蒐集である。

日本史を習った人なら、誰でも「金沢文庫」を知っている。

ただ、日本海岸の石川県の金沢と思い込んでいる人もいるが、違う。

関東地方の金沢である。

北条実時、つまり金沢実時。

このような典型的な文武両道のご先祖さんを見習いたい。


金沢実時 | permalink | - | -

吉 田 松 陰   

言わなきゃよいのに、暗殺計画を漏らすから、さっさと捕まってしまう。

昭和初期に発行された「吉田松陰全集」(岩波書店刊)

これが、長州人のウカツナところか。

彼女が手挟(たばさ)む太刀は、伝家の宝刀


あれだけの人物でも、言わずもがなのことを、つい、言ってしまう。



吉田松陰 | permalink | - | -

建礼門院右京大夫 と 平資盛

 夕日うつる 梢(こずゑ)の色のしぐるるに 心もやがてかき暗すかな



プライドの高い右京大夫が、正妻のいる平家の資盛に魅かれたのは、どうしてだろう。

歌はあまり得意でなかったという説を読んだことがあるが、あるいは平家には珍しい「武人」に魅力を感じたか。

やがて、壇ノ浦のエピローグ、それとなく感じれぬでもなかった。

文に優れた建礼門院右大夫と、武芸の人、平資盛との恋は、二人あわせて文武両道の人目を忍ぶ恋であった。

文と武が、磁石のように引きつけあったか

建礼門院右京大夫 | permalink | - | -

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和歌の破壊者、正岡子規 帝大中退とぃう権威

日本の古きよき伝統の破壊者の一人が、正岡子規。

和歌を破壊して、短歌に貶(おとし)めた。

帝大国文科中退の権威は破壊的であった。

全国各地で、庶民のたしなみであり、楽しみであった和歌。

写生文や写生短歌がよければ、自分等の仲間内でやってりゃよいのに、帝大中退だからと言って、日本の伝統を破壊する資格が、子規風情にどこにあったのか?

政治を目指したがダメ、次に哲学に向かうも才能がない。

そして文学、といっても小説家を目指すも、やっぱり才能がない。

写生分が精一杯の正岡子規であった。

それで日本の伝統の和歌を破壊することで、鬱憤晴らしをやったとしか思えない。

本来自分の目指したものに、才能がなかったからと、謙虚であれば可愛げもあるが、和歌にまで、八つ当たりすることはないだろう!

庶民の楽しみを奪った正岡子規。

帝大の権威にものを言わせて、権力者と化した子規大先生。

文武両道の、風上にも置けぬ、正岡子規、なのであった。

片隅に追いやられる「子規全集 全22巻」 昭和4年 改造社発行
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新古今和歌集 (万葉集はもう一つ好きになれない)

和歌はやっぱり、新古今和歌集。
正直言って、万葉集は、もうひとつ好きになれない。

鈴木大拙翁に言わせれば、「日本的霊性」が、まだぜんぜん、萌芽すらない。

いってみれば、まだ、日本精神の特性が、あらわれていない。

 ただ、この「日本精神」なる言葉を用いると、何だか戦前的な国家主義的なものを連想されても困る。

日本人としてのアイデンティティーと、取って欲しい。

  みわたせば、やまもとかすむ水無瀬川、夕べは秋となにおもひけむ
                          (後鳥羽上皇)


 文武両道の上皇らしく、力強い歌も好きだが、総じて哀調を帯びたものが多い。

  亡き人を忍ぶることもいつまでぞ、今日の哀れは、明日のわが身を
                          (加賀少納言)


  さびしさは、その色としもなかりけり、まき立つ山の、秋の夕暮れ
                           (寂蓮法師)


 新古今は、華麗に見えて、その実、死屍累々の巷(ちまた)の現実と表裏した、平家が亡んだあとの、絶望的な無常の風が吹きぬいている。

 いったんは地獄を見なければ、もののあわれなど、知るよしもない。
和歌は新古今 | permalink | - | -

樋口一葉は士族の子?!

樋口一葉、つまり樋口夏子は、士族の子である。

なぜか?

父親が、士族株?を金で買って得た「士族様」なのである。

それゆえ、一葉と妹は、母親から常に「士族の子なんだから!」と、喝を入れられながら育ってきた。

父が死んだあとにひどく零落しても、過剰なほどのプライドをもって、明治という時代を駆け足で生き抜き、夭折(ようせつ)していった夏子のあの生き様であった。

彼女を頑張らせた、原動力のひとつに「士族」という二文字があったことを看過すべきではないだろう。

樋口一葉全集 全2巻(明治45年発行・写真は大正2年刊)
明治の時代 | permalink | - | -

最もふさわしいテンプレートに見とれて・・・(三島由紀夫)

8月4日(木曜日)になってしまった。

テンプレートにみとれてしまっって、ぼーとしていた。
あまりにも出来すぎではないか、と思うほど、ピッタリのものがサンプルの中に見つかったからである。

忘れかけていた戦後の作家、文武両道を最も重んじた「三島由紀夫」を思い出してしまった。
でも、いまだに三島由紀夫先生、と必ず「先生」を付けて敬意を表する人たちも多い作家であり、思想家であり、陽明学を信奉する行動家でもあった。

文弱という言葉を、最も嫌い、ひ弱な身体を鍛え抜いた行動派の作家である。
 
昭和45年、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地だったか、仲間の青年達と決起して、建物のベランダから演説したときに、なぜに、あのようなヤジを自衛隊の人々が投げつけたのか、いまだに不愉快でならない。

三島由紀夫氏の考え方に同調して言っているのでは、ない。

ノーベル賞級の大作家だった行動派の氏に対して、どうしてパフォーマンスと捉えて、拍手喝采してあげなかったのか、不思議でもあり、不愉快でもある。

結局、当時から、日本人には、ユーモアの精神に欠けるのである。

ちょっとね、思想的なことになると、深刻になり過ぎるか、「君子危うきに近寄らず」といった臆病な態度を取り過ぎる。

ユーモア、フモールと取って、笑い飛ばすという度量が欲しかったのだ。

きっと、三島由紀夫氏も、あの馬鹿笑いで、大喜びしたことであろう。
三島由紀夫全集(元版) 正字・正かな(旧漢字・旧かな)
三島由紀夫 | permalink | - | -

文武両道・失われた日本の心

いつの間にか忘れられた「日本の心」。

古きよき時代の記憶を呼び戻す、愛書記と読書記。

蔵書6万冊、専門書(漢方および医学・薬学関係)が主体とはいえ、文学・

歴史・哲学方面の書籍も、いまや相当な分量となった長州男児による文学的ブログ。
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