文武両道・失われた日本の心

いつの間にか忘れられた「日本の心」。古きよき時代の記憶を呼び戻す、愛書記・読書記。
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はかない人生

人の一生は、見かたによれば実にはかないものだ。

身近な人々の、既に亡くなった人の末期(まつご)の様子を思い出すにつけ、そこはかとない哀れを感じるばかりである。

新古今和歌集が編纂された時代は、一歩外に出れば死屍累々の巷であったといわれる。

そのような無常観ただようただなかで詠われ、あるいは選ばれた本歌取りの数々。

全編に流れるほのかな悲哀感が、どの和歌集に比べても日本人としての心のふるさとを感じないわけにはゆかなかった。

本歌取りとは無縁だと思うが、繰り返し思い出すのが

   亡き人を忍ぶることもいつまでぞ 今日の哀れは 明日のわが身を
                              (加賀少納言)

この歌は加賀少納言が紫式部にむけた返歌である。

上東門院小少将身まかりてのち、つねにうちとけて書きかはしける文の、物の中に侍りけるをみいでて、加賀少納言がもとにつかはしける

  誰かよにながらへてみん かきとめし跡は消えせぬ形見なれども
                               (紫式部)


これらが、加賀少納言の返歌の前に置かれている。
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